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『酸素を欲しがる根が窒息してしまえば根腐れを起こすのは当たり前のことで、 根腐れを起こす原因の多くは「水遣り過多」ではないのである。』 上記記事の通り、植物の根というのは、呼吸をしており土中に酸素を必要とするのでしょうか?


Yahoo!知恵袋 掲載

たーぼー 2023 3/21 質問 その他

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根腐れは酸素が不足することによって、根の細胞の生理活性が落ち、ひどくなると細胞が死んで根腐れとなります。 根腐れを起こした根の細胞はその後死んだ細胞を餌にする微生物によって分解されます。生きた細胞を餌とする菌は限られており、モンパなどの菌が該当します 土壌中の酸素濃度は空気中よりずいぶん低く(6分の1くらいじゃなかったかな。正確ではないです)、反対に二酸化炭素濃度は高いです。 乾いた土壌に雨が降ると、必然的に土壌中の空間は水に占領され、空気は追い出されます。その後水が引いていくと、水が占めていた空間に空気が引っ張り込まれますが、このとき働く力は当然非常に強いものです。 植物は二酸化炭素を光合成に利用し、酸素を放出しますが、根では葉緑素がないため、酸素を放出することはなく、酸素を呼吸に使って、二酸化炭素を放出する以外ありません。 稲は非常に酸素の少ない環境で根を伸ばしますが、茎の中の空洞を通し、根に酸素を送っています。蓮根もそうですね 稲ですら、還元が強すぎるとあるいは鉄分が少ないと、硫化水素またはメタンなどで根を傷め、根腐れを起こします。 酸素が少なく、二酸化炭素濃度が高いと肥料栄養の吸収バランスも崩すため、そのことも根腐れを起こす間接的な要因となっています。 よって野菜などでは酸素の豊富な地上20㎝位までが最も肥料の吸収の活発な根が旺盛に伸長します。 地下深い根は肥料の吸収より水分の吸収の重要性が高い(肥料栄養の吸収に役立っていないというわけではない)。 街路樹など周りをアスファルやコンクリートで囲まれた大木は驚くほど遠くまで根を伸ばしています。 枝先の下に根の先端があるといわれるのは一律な土壌環境の幼木にあてはまるだけで、大木になるにつれ、肥料・水・酸素の豊富なところに根を伸ばしている。というか、そのようなところに根を伸ばすことができた樹が大木になっているといったほうが正解ですが 以上のことからご質問の植物の根に酸素が必要かとの回答にはその通りというのが正しい回答です
たーぼー 2023 3/21 回答
とても詳しくありがとうございました。よく理解できました。
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